日本で引っ越しをするとき、
「引っ越し業者に頼むか」「自分で荷物を運ぶか」は、多くの人が迷うポイントです。
このページでは、引っ越し業者に依頼する場合と、自分で運ぶ場合の考え方を、
在留外国人向けにやさしい日本語で整理します。
1. 日本での主な引っ越し方法のイメージ
日本で個人が引っ越しをする場合、主な方法は次の3つです。
- A:引っ越し業者にすべて(またはほとんど)依頼する
- B:大きな荷物だけ業者に頼み、小さな荷物は自分で運ぶ
- C:自分たちだけで荷物を運ぶ(セルフ引っ越し)
どれが正解というわけではなく、
荷物の量・移動距離・予算・体力や時間によって向き・不向きが変わります。
まずは、業者に頼む場合と自分で運ぶ場合の特徴を整理してみましょう。
2. 引っ越し業者に依頼する場合
2-1. メリット
引っ越し業者に頼む大きなメリットは、次のような点です。
- 重い荷物・大きな家具をプロが運んでくれる
- 短い時間で引っ越し作業が終わりやすい
- 家具や家電を運ぶノウハウがあり、傷つけにくい
- トラックを手配する手間が少ない
- プランによっては、梱包や開梱まで手伝ってくれる
特に、家具・家電が多い場合や、エレベーターのない建物の場合は、
業者に頼むメリットが大きくなりやすいです。
2-2. デメリット・注意点
一方で、次のような点には注意が必要です。
- 自分で運ぶ場合より費用が高くなりやすい
- 引っ越しシーズン(3〜4月など)は料金が高くなったり、予約が取りにくくなったりする
- 希望どおりの日時が選べないこともある
- 見積りの内容(何が料金に含まれるか)を確認する必要がある
見積りを取るときは、
- どこまで業者が作業するのか(運搬のみ/梱包も含むなど)
- 段ボールや梱包材の提供はあるか
- エアコンの取り外し・取り付けは別料金か
といった点も合わせて確認しておくと安心です。
2-3. 複数の業者から見積りを取る意味
時期や条件によって、
業者ごとに料金やサービス内容がかなり違うこともあります。
可能であれば、2〜3社程度から見積りを取り、
- 料金
- 含まれているサービスの内容
- 作業日時の条件(午前・午後フリー便など)
を比較して決めるとよいでしょう。
3. 自分で運ぶ(セルフ引っ越し)の場合
3-1. メリット
自分で荷物を運ぶ方法には、次のようなメリットがあります。
- お金を節約しやすい
- 自分の都合に合わせてスケジュールを決めやすい
- 荷物が少ない場合は、短時間で終わることもある
- 近距離の引っ越しなら、何往復かで対応できることもある
特に、
- 一人暮らしで家具が少ない
- 近いエリアの引っ越し
といった条件がそろっている場合は、
自分で運ぶ方法も現実的な選択肢になります。
3-2. デメリット・注意点
一方で、自分で運ぶときには次のような負担や注意点があります。
- 体力と時間の負担が大きい
- 大きな家具・家電を運ぶのが難しい(ケガや破損のリスク)
- 車がない場合、レンタカー代やガソリン代がかかる
- マンションの共用部(廊下・エレベーター)を傷つけないよう配慮が必要
- 粗大ごみや家電リサイクル品の処分方法も自分で確認する必要がある
また、
友人に手伝ってもらう場合は、相手の予定や負担にも配慮が必要です。
無理のない範囲でお願いするようにしましょう。
3-3. 小さな引っ越し向きの考え方
自分で運ぶ方法は、次のようなケースに向いていることが多いです。
- 家具・家電がほとんどなく、スーツケースと段ボールが中心
- 同じ市内・近い駅への引っ越し
- 生活スタートの初期段階で、そもそも荷物が少ない
荷物が少ないときは、
宅配便をうまく使って荷物を送り、
手荷物だけで移動する方法もあります。
4. どちらを選ぶか考えるときの4つの軸
「業者に頼むか」「自分で運ぶか」を考えるときは、
次の4つの軸で整理してみると判断しやすくなります。
4-1. 荷物の量
- 大型の家具・家電が多い → 業者を検討する価値が高い
- スーツケースと段ボールが中心 → 自分で運ぶ、宅配便の活用も選択肢
4-2. 移動距離
- 同じ市内・近距離 → 何往復かで対応できることもある
- 遠距離(県をまたぐ・長距離) → 業者や宅配便の活用を検討
4-3. 予算
- 予算に余裕があり、時間と体力を節約したい → 業者に依頼する方向
- お金をできるだけ節約したい → 自分で運ぶ、または小さな引っ越し+宅配便
4-4. 体力・時間
- 仕事や勉強が忙しく、引っ越し準備にあまり時間を使えない
- 重い物を運ぶ自信がない
このような場合は、
無理をせず業者を検討してもよいでしょう。
5. よくあるケース別の考え方
5-1. ケース1:一人暮らし・家具少なめ・同じ市内の引っ越し
この場合は、
- 自分で運ぶ(知人の手伝い+レンタカー・カーシェアなど)
- 小さな荷物は宅配便で送り、最低限だけ自分で運ぶ
といった方法でも対応しやすいケースが多いです。
ただし、階段しかない建物や、大きな家具が少しでもある場合は、
業者に見積りを取って比較してみる価値もあります。
5-2. ケース2:家具・家電が多い・ある程度の距離の引っ越し
冷蔵庫・洗濯機・ベッド・ソファなどがある場合や、
長距離の移動になる場合は、
業者に依頼するメリットが大きくなりやすいです。
自分で運ぶ場合と比べて費用はかかりますが、
- ケガや家具の破損リスクを減らせる
- 作業時間を短縮できる
という点を含めて、
「お金と時間・体力」を総合的に考えて判断するとよいでしょう。
5-3. ケース3:留学生・ワーホリ・短期滞在からの引っ越し
シェアハウスやマンスリーマンションなど、
短期滞在向けの住まいからの引っ越しでは、
そもそも荷物が少ないことも多いです。
このような場合は、
- スーツケース+段ボール数箱 → 宅配便+自分で運ぶ
- 家具や家電は、新居に移ってから必要なものをそろえる
という方法も現実的な選択肢になります。
6. よくある疑問(Q&A)
Q1. 業者に頼むか、自分で運ぶか、どちらが「正しい」選び方ですか?
どちらが正しい・間違っているということはありません。
荷物の量・距離・予算・体力や時間を考えたうえで、
自分にとって現実的で、無理のない方法を選ぶことが大切です。
Q2. 費用をできるだけ抑えたいですが、全部自分で運ぶ自信がありません。
その場合は、
「大きな荷物だけ業者に頼む」というやり方もあります。
ベッド・冷蔵庫・洗濯機などだけ業者に運んでもらい、
残りの段ボールなどは自分で運ぶ方法です。
業者に相談して、どこまで手伝ってもらえるか確認してみましょう。
Q3. 日本語で引っ越し業者とやり取りするのが不安です。
日本語が心配な場合は、
事前に「聞きたいことリスト」を日本語でメモしておくと安心です。
また、日本語が得意な友人に、
電話や見積りのときに同席してもらえるか相談するのも一つの方法です。
Q4. 引っ越しの方法を決めるタイミングはいつが良いですか?
新居が決まり、引っ越し日の目安が見えてきたタイミングで、
引っ越し方法を具体的に決めるのが良い流れです。
引っ越しシーズンに業者を使う場合は、
日程が埋まってしまう前に、できるだけ早く見積りと予約を行うことをおすすめします。
7. まとめ:自分の状況に合った「現実的な選択」をめざす
- 引っ越し方法は、業者に依頼する、自分で運ぶ、その中間の方法など、いくつかの選択肢があります。
- 業者に頼むと費用はかかりますが、重い荷物を安全に運べて、時間と体力の負担を減らせます。
- 自分で運ぶ方法は費用を抑えやすい一方で、体力や時間の負担が大きく、大型家具には向かない場合もあります。
- 荷物の量・距離・予算・体力や時間という4つの軸で、自分の状況を整理して考えることが大切です。
- 完璧な方法を探すよりも、「今の自分にとって無理のない現実的な方法」を選ぶことを意識してみてください。
このページの内容を参考にしながら、
自分の引っ越しではどの方法が合いそうかイメージしてみてください。
次のステップとして、具体的なライフラインの手続きや住所変更の流れも、少しずつ確認していきましょう。


コメント