「日本でアルバイトをしてみたいけれど、何から始めればいいか分からない」
「在留資格のルールがむずかしそうで不安」
そんな在留外国人、特に留学生の方に向けて、
このページでは初めてのアルバイトを始める前に知っておきたいことを整理します。
アルバイトは、生活費を助けるだけではなく、
日本語や仕事の経験を積む良いチャンスでもあります。
一方で、ルールをよく知らないまま始めてしまうと、
思わぬトラブルにつながることもあります。
まずは基本から、一緒に確認していきましょう。
1. 日本のアルバイトの基本イメージ
日本で「アルバイト(バイト)」と言うと、
一般的には次のようなイメージの仕事が多いです。
- コンビニやスーパーなどでのレジ・品出し
- レストランやカフェでのホールスタッフ・キッチン
- 工場・倉庫での軽作業や仕分け
- ホテル・清掃・ベッドメイキングなどの仕事
- 語学力を活かした案内・販売・観光関係の仕事 など
多くの場合、
- 時給制(1時間あたりの給料)
- 週に数日・1日数時間からシフトに入る形式
- 学生や主婦・主夫、ダブルワークの社会人など、いろいろな人が働いている
というスタイルになります。
正社員のようなフルタイムの働き方とは違い、
生活や勉強とのバランスを取りやすい働き方であることが特徴です。
2. 働く前に必ず確認したい「在留資格」のポイント
在留外国人が日本でアルバイトをする場合、
まず最初に確認すべきなのは在留資格です。
2-1. 自分の在留資格を確認する
在留カードには、自分の在留資格が書かれています。
代表的な例としては、
- 留学
- 技術・人文知識・国際業務
- 家族滞在
- 日本人の配偶者 等
在留資格によって、どのような仕事ができるか、どのくらい働けるかが違います。
「アルバイトだから大丈夫」と考えずに、
まずは自分の在留資格で何が許されているかを確認しましょう。
2-2. 留学生は「資格外活動許可」が必要な場合が多い
留学ビザの人がアルバイトをする場合、
一般的に資格外活動許可が必要になります。
この許可があるかどうかは、在留カードの裏面で確認できます。
また、留学生の場合は、
- 1週間に働ける時間に上限がある
- 深夜の時間帯に働く場合の制限があることもある
- やってはいけない種類の仕事(風俗営業など)がある
などのルールがあります。
ルールを知らずに働いてしまうと、
自分の在留資格や将来の申請に悪い影響が出る可能性もあります。
不安な場合は、学校の留学生担当や専門の相談窓口に早めに相談しましょう。
3. 自分に合いそうなアルバイトを考えるポイント
アルバイトを探し始める前に、
次のようなポイントを考えておくと、自分に合う仕事を見つけやすくなります。
3-1. 学業や本業とのバランス
留学生の場合は「授業」や「宿題」、
社会人の場合は「本業の仕事」のスケジュールがあります。
そのうえで、
- 週に何日くらい働けるか
- 1日何時間くらいなら無理なく働けるか
- テスト期間や繁忙期はシフトを減らしたいか など
を先に考えておくと、
募集情報を見たときに「自分に合うかどうか」判断しやすくなります。
3-2. 体力や健康のこと
立ち仕事が多いアルバイト、重い物を運ぶアルバイト、
深夜シフト中心のアルバイトなどは、
体力や生活リズムに負担が大きくなりやすいです。
無理をしすぎると、
学校や本業、健康に悪い影響が出てしまうこともあります。
自分の体力や健康状態を考えながら、
「続けられそうかどうか」をイメージしてみましょう。
3-3. 日本語レベルと仕事内容
日本語がまだあまり得意でない場合は、
最初から難しい接客やクレーム対応が必要な仕事を選ぶと、
ストレスが大きく感じられるかもしれません。
そのようなときは、
- 裏方・キッチン・軽作業など、会話が少なめの仕事から始める
- 同じ国出身の先輩がいる職場を選ぶ
- 外国語(英語や母語)も活かせる職場を探す
といった選び方もあります。
仕事をしながら日本語を少しずつ伸ばしていくイメージで考えてみましょう。
4. 初めてのアルバイトで「びっくりしやすい」ポイント
初めて日本でアルバイトをする人が、
実際に働いてみて驚くことも少なくありません。
よくあるポイントを、あらかじめ知っておくと安心です。
4-1. マニュアルやルールが細かい
多くの職場には、マニュアルや細かいルールがあります。
あいさつの仕方、言葉づかい、服装、髪型、持ち物など、
「ここまで決まっているの?」と感じることもあるかもしれません。
ルールが分かりにくいときは、
先輩に確認する・メモを取るなどして、少しずつ慣れていきましょう。
4-2. 最初は失敗してもおかしくない
初めてのアルバイトで、
最初から完璧に仕事ができる人はほとんどいません。
失敗してしまったときは、
- 素直に謝る
- どう直せばいいかを教えてもらう
- 同じ失敗をくり返さないようにメモする
という流れを意識してみてください。
「失敗してはいけない」と思いすぎると、かえって動きづらくなってしまいます。
4-3. 思っていたより忙しいこともある
時間帯や曜日によって、
とても忙しくなる職場もあります。
最初は大変に感じても、
数週間〜数か月たつと、仕事に慣れてくることも多いです。
それでもどうしてもつらい場合は、
一人で我慢しすぎず、店長や信頼できる先輩に相談するようにしましょう。
5. 働く前に確認しておきたいこと(チェックリスト)
実際にアルバイトを始める前に、
次のポイントを確認しておくと安心です。
- 自分の在留資格で、その仕事をしても問題ないか
- (留学生の場合)資格外活動許可を持っているか
- 1週間あたり何時間まで働けるかの上限
- シフトの時間帯・曜日が、自分の生活と合っているか
- 時給・交通費・支払い方法(銀行振込など)
- 仕事の内容(自分がやること)をイメージできるか
分からないことがあれば、
面接のときや、採用の連絡をもらったときに、
遠慮せずに質問してかまいません。
6. よくある不安・よくある質問(Q&A)
Q1. 日本語がまだまだですが、アルバイトを始めても大丈夫ですか?
日本語に完璧な自信がなくても、
条件を選べば働ける仕事はあります。
ただし、安全に関わる指示などを理解できる必要があるため、
不安な場合は、日本語が少なめの仕事や、
同じ国出身の人が多い職場などから始めるのも1つの方法です。
Q2. 在留資格のルールがよく分かりません。
在留資格のルールは、日本人にとっても分かりにくいことがあります。
一人で悩まずに、
学校の留学生担当や、行政の相談窓口などに確認しましょう。
アルバイト先の人も、法律の専門家ではない場合があります。
Q3. 学校や日本語の勉強とアルバイトを両立できるか心配です。
最初からシフトを入れすぎると、
勉強や体調に大きな負担がかかることがあります。
最初は週に少ない日数・短い時間から始めてみて、
慣れてきたら少しずつ増やす、という方法がおすすめです。
Q4. アルバイト先が合わないと感じたら、どうしたらいいですか?
「合わない」と感じる理由はいろいろあります。
まずは、信頼できる先輩や友人に相談してみましょう。
どうしても続けるのが難しいと感じる場合は、
いきなり辞めるのではなく、
できるだけ早めに、丁寧に辞める意思を伝えることが大切です。
7. まとめ:アルバイトは「経験」と「学び」のチャンス
- 日本のアルバイトは、時給制・シフト制で、生活や勉強と両立しやすい働き方が多いです。
- 在留資格や資格外活動許可など、働く前に確認すべきルールがあります。
- 自分の学業・体力・日本語レベルを考えて、無理のない仕事・シフトを選ぶことが大切です。
- 最初は失敗したり、驚いたりすることもありますが、メモを取りながら少しずつ慣れていけば大丈夫です。
- アルバイトは、お金だけでなく、日本語や仕事のやり方を学ぶ良い機会にもなります。
このページを参考にしながら、
自分に合いそうなアルバイトのイメージを固めて、
焦らずに一歩ずつ準備を進めていきましょう。


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