日本で生活していると、
オンラインショッピング、サブスクリプションの支払い、ホテルや航空券の予約など、
カードがあると便利な場面がたくさんあります。
しかし在留外国人の方からは、
「クレジットカードの審査に落ちてしまった」「どんなカードなら作りやすいのか分からない」
という声もよく聞きます。
このページでは、
在留外国人でも作りやすいカードの探し方と、
申し込み時に気をつけたいポイントを、やさしい日本語で整理します。
具体的なカード商品名の紹介ではなく、
選び方・考え方のガイドとして読んでください。
1. まず「どのタイプのカードを目指すか」を決める
4-2-1 でも説明したように、
カードには主に次の3タイプがあります。
- クレジットカード(後払い)
- デビットカード(即時払い)
- プリペイドカード(前払い)
在留外国人にとって、
審査や作りやすさという点から見ると、一般的には次のようなイメージになります。
- クレジットカード:利用前の審査が比較的しっかりある
- デビットカード:銀行口座とセットで発行されることが多く、条件を満たせば作りやすい
- プリペイドカード:商品によっては、審査なし・在留外国人でも申し込みやすいものがある
そのため、
- まずはプリペイドカードやデビットカードでキャッシュレスに慣れる
- 必要性が高くなってきたら、クレジットカードを検討する
というステップで考える人も多くいます。
2. 在留外国人がカードを選ぶときに見ておきたいポイント
どのタイプのカードを選ぶか決めたら、
次はカードごとの特徴を見ていきます。
2-1. どこが発行しているカードか
- 銀行系:銀行口座と連動したデビットカードなど
- クレジットカード会社系:ショッピングやポイントに強いカードなど
- ブランドプリペイド:国際ブランド付きのプリペイドカードなど
在留外国人向けの案内ページや、
英語を含む多言語で情報を出している会社もあります。
「外国人」「English」などのキーワードで公式サイト内を探してみるのも一つの方法です。
2-2. 年会費・チャージ方法・利用できる場所
- 年会費:毎年かかる固定費があるか/無料か
- チャージ方法:プリペイドの場合、どこからチャージできるか(銀行・コンビニなど)
- 利用できる場所:オンライン・店舗どちらでも使えるか、海外でも使えるか
特に初めてのカードでは、
年会費が無料または条件付き無料のものを選ぶと、
「使わないのにお金だけ払っている」という状態を避けやすくなります。
2-3. 利用目的をはっきりさせておく
「とりあえずカードが欲しい」ではなく、
できるだけ目的を具体的にしておきましょう。
- オンラインショッピングのため
- サブスクリプション料金の支払いのため
- 海外旅行・一時帰国時の支払いを便利にするため
目的がはっきりすると、
クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードのうち、
どれを優先して検討するか決めやすくなります。
3. 申込前に自分の条件を確認しておく
カードを申し込む前に、
自分の在留状況・収入・日本での生活環境などを整理しておくと、
申込時の不安を減らせます。
3-1. 在留資格・在留期間
カードによっては、
在留資格や在留期間に条件を設けている場合があります。
- 在留カードに記載された在留資格
- 在留カードの有効期限(いつまで日本に滞在できるか)
これらは、申込画面や利用規約の中に条件として書かれていることがあります。
自分の状況が当てはまるかどうか、事前に確認しておきましょう。
3-2. 収入・勤務先・日本での生活期間
特にクレジットカードでは、
次のような情報を求められることが多いです。
- 現在の勤務先(会社名・雇用形態)や収入の目安
- 学生の場合は学校名・アルバイトの有無
- 日本でどれくらい生活しているか(居住期間)
これらの情報は、
申込フォームで正しく入力することが大切です。
実際の条件(どの程度の収入や期間が必要か)はカードによって違うので、
必ず公式情報を確認してください。
3-3. 連絡先・日本語での対応に関する不安
- 日本での連絡先(住所・電話番号)
- 日本語での郵便物やメールをどの程度読めるか
カード会社からの大事なお知らせは、
日本語で届くことが多いです。
自分だけで読むのが不安な場合は、
日本語が分かる友人・同僚・家族に、
必要なときに相談できる体制を考えておくと安心です。
4. 申込フォームの入力・書類準備のポイント
カードの申し込みは、
オンラインフォームで行うことが増えています。
ここでは、入力時の基本的な注意点を整理します。
4-1. 名前・住所・勤務先は、他の書類と同じ表記にする
申込フォームに記入する情報は、
次のような書類と同じ表記になるよう意識しましょう。
- 在留カード
- パスポート
- 住民票や住民登録情報
- 給与明細・源泉徴収票など
カタカナ表記・ローマ字表記など、
フォームの指示に従いながら、誤字がないかをチェックしましょう。
4-2. 年収・勤続年数などは、正直に書く
年収や勤続年数などを、
実際より多く書いたり、長く書いたりするのはNGです。
情報はカード会社側で確認されることがあり、
不一致があると信用に関わる問題になります。
分からない場合は、
給与明細や勤務先からの書類を確認しながら、
できるだけ正確に入力しましょう。
4-3. 提出が必要な書類の確認
カードによっては、次のような書類の提出が求められることがあります。
- 在留カードのコピー
- パスポートのコピー
- 収入を証明する書類(源泉徴収票・給与明細など)
- 住民票や公共料金の明細書など、住所確認書類
提出方法は、
オンラインアップロード・郵送など、カード会社ごとに異なります。
指示に従って、期限内に提出しましょう。
5. 審査結果への向き合い方と、落ちたときの考え方
特にクレジットカードの場合、
申込後はカード会社による審査があります。
ここでは、審査に対する基本的な考え方を整理します。
5-1. 審査に落ちること自体は珍しくない
在留外国人でなくても、
クレジットカードの審査に落ちる人はたくさんいます。
「落ちた=自分が悪い」「信用がない人間だ」という意味ではありません。
カード会社は、
自社のルールやリスク管理にもとづいて判断しているため、
条件に合わなかっただけということも多いです。
5-2. 短期間にたくさん申し込まない
不安だからといって、
短期間に多くのクレジットカードに申し込むのは、
かえってマイナスになることがあります。
- 「お金に困っているのではないか」と見られるリスク
- 申込情報が多すぎて、審査に不利に働く可能性
一度落ちてしまった場合は、
しばらく時間をあける、
収入や日本での生活基盤が安定してから再検討する、
という考え方も大切です。
5-3. デビット・プリペイドカードという選択肢
クレジットカードにこだわらず、
場合によってはデビットカードやプリペイドカードを使うほうが、
自分の生活スタイルに合っていることもあります。
- 借金になりにくい
- 「使いすぎ」が目に見えやすい
- 作成ハードルがクレジットカードより低い場合がある
日本での生活期間や目的に合わせて、
「今の自分にはどのタイプがちょうどよいか」を考えてみてください。
6. カードを安全に使うための基本ルール
カードが作れたあとも、
安全に使うためのルールがとても重要です。
6-1. 利用額の上限を自分なりに決める
- 毎月カードで使ってよい上限額を決める(例:◯万円まで)
- 生活費とカード利用のバランスを意識する
カード会社が設定する利用枠とは別に、
自分のルールも持っておくと、使いすぎを防ぎやすくなります。
6-2. 利用明細を定期的にチェックする
- 毎月1回は、アプリやWeb明細を確認する
- 心当たりのない請求がないかチェックする
不正利用に早く気づくためにも、
利用明細の確認は重要です。
不明な利用があれば、すぐにカード会社へ連絡しましょう。
6-3. なくしたとき・盗難されたときにすぐ連絡できるようにする
- カード裏面の連絡先を控えておく(スマホのメモなど)
- なくしたと思ったら、すぐに利用停止の連絡をする
特に、デビットカードやクレジットカードは、
口座残高や後日の請求に直接影響します。
紛失・盗難時の連絡先は、あらかじめ確認しておきましょう。
7. よくある質問(Q&A)
Q1. 在留期間が短いと、クレジットカードは作りにくいですか?
在留期間をどのように評価するかは、カード会社によって異なります。
一般的には、在留期間が長いほど安定していると見られる傾向がありますが、
具体的な基準は公開されていません。
条件は必ず各カード会社の公式情報で確認し、
不安な場合は、まずデビットカードやプリペイドカードを検討する方法もあります。
Q2. 学生でもカードを作れますか?
学生向けに発行されているカードもありますが、
どのような在留資格・収入状況で申し込み可能かは、
商品や会社によって大きく異なります。
学生の場合は、
まずはデビットカードやプリペイドカードからスタートし、
必要に応じて学校の留学生担当窓口などにも相談してみると安心です。
Q3. 審査に落ちた理由を教えてもらえますか?
多くの場合、
カード会社は具体的な審査理由を教えてくれません。
そのため、原因を正確に知ることは難しいのが現状です。
ただし、
収入・在留期間・申込のタイミング・過去のクレジットヒストリーなど、
複数の要素が総合的に判断されていると考えられます。
Q4. まずはどんな順番で検討するのがよいですか?
一例としては、次のようなステップがあります。
1)銀行口座を作り、デビットカードの有無を確認する
2)必要であれば、少額から使えるプリペイドカードを検討する
3)日本での生活が安定してきて、クレジットカードが必要だと感じたら、
自分の条件に合いそうなカードを1〜2枚にしぼって申し込む
という流れです。
自分の生活スタイルや在留期間に合わせて、無理のない順番を考えてみてください。
8. まとめ:無理をしない範囲で、自分に合うカードとの付き合い方を選ぶ
- 在留外国人の場合、クレジットカードの審査が通りにくいこともありますが、それは珍しいことではありません。
- まずは、クレジット・デビット・プリペイドカードの違いを理解し、自分の利用目的や在留状況に合ったタイプを検討することが大切です。
- 申込前に在留カード・収入・連絡先などの情報を整理し、申込フォームには他の書類と同じ表記で、正確に入力しましょう。
- 審査に落ちても、自分を責めすぎず、デビットカードやプリペイドカードなど別の選択肢も含めて考えることができます。
- カードを作れたあとも、利用額の上限を決める・明細をチェックする・紛失時にすぐ連絡するなど、安全に使うためのルールを持つことが重要です。
このページの内容を参考にしながら、
日本での生活に合ったカードの使い方を、
無理のないペースで少しずつ整えていってください。


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