日本で生活を始めると、
家賃の支払い、アルバイト・仕事の給与、スマホ料金や光熱費など、
多くの場合で日本の銀行口座が必要になります。
このページでは、在留外国人の留学生・社会人に共通する
「日本で銀行口座を作る基本ステップ」を、やさしい日本語で整理します。
くわしい制度の説明ではなく、
まず何を準備して、窓口で何をするのかのイメージがつかめる内容になっています。
1. そもそも、なぜ日本で銀行口座が必要なのか
銀行口座は、日本での生活の「お金の受け皿」のような存在です。
口座があると、次のようなことがスムーズになります。
- アルバイトや会社からの給与振込を受け取る
- 家賃や光熱費(電気・ガス・水道)を口座から支払う
- スマホ料金・サブスクリプションなどの自動引き落としに使う
- 現金を安全に保管し、必要なときにATMで出金する
逆に、口座がないと、
- 給与が手渡しになり、管理が大変になる
- 支払いのたびに現金を準備しなければならない
など、不便な場面が多くなります。
そのため、日本で中長期的に生活する人は、早めに銀行口座を作るのがおすすめです。
2. 日本で銀行口座を作る基本ステップ(全体の流れ)
銀行によって細かいルールは違いますが、
おおまかな流れは次のようになります。
- どの銀行・どの支店で口座を作るか決める
- 必要な書類をそろえる
- 窓口・カウンターで申込書を書く(またはタブレットに入力する)
- 審査・確認を受ける
- キャッシュカードを受け取る(その場または後日郵送)
- 暗証番号・ネットバンキングなどの初期設定をする
以下で、それぞれのステップをもう少しくわしく見ていきます。
3. ステップ1:どの銀行・どの支店にするか考える
まずは、どの銀行で口座を作るかを決めます。
代表的なポイントは次のとおりです。
3-1. よく使う場所から考える
- 自分の家・学校・会社の近くに支店やATMがあるか
- よく使う駅・よく行くエリアにATMがあるか
生活圏にATMがないと、
お金を引き出すたびに時間と交通費がかかってしまいます。
3-2. 手数料やサービスのイメージ
「どの銀行が一番よいか」は人によって違いますが、
次のような点をチェックしておくと安心です。
- 自分の銀行同士の振込手数料はどうか
- 他行あての振込手数料のイメージ
- ATMの時間外手数料がかかる時間帯
- インターネットバンキング・アプリが使いやすそうか
最初は、
勤務先や学校が「ここが便利です」と案内している銀行や、
よく使うエリアでATMをよく見かける銀行を選ぶと、失敗が少なくなります。
4. ステップ2:必要な書類をそろえる
銀行口座を作るときには、
本人確認や住所確認のために、いくつか書類が必要です。
銀行によって少し違いますが、
一般的には次のようなものが求められることが多いです。
4-1. よく求められる書類(例)
- 在留カード(または特別永住者証明書など)
- パスポート
- 住所が分かるもの(住民票、公共料金の明細書など)
- 電話番号(携帯電話など、連絡が取れる番号)
- 場合によっては、学生証や社員証
- 銀行によっては、マイナンバー(個人番号)の確認を求めることもある
※どの書類が必要かは、必ず事前に銀行の公式サイトや窓口で確認しましょう。
「◯◯と△△のどちらか」「コピーは不可」「原本のみ」など、細かいルールが決まっていることもあります。
4-2. 印鑑(いんかん)とサインについて
以前は、口座開設に印鑑(はんこ)が必要な銀行も多くありました。
最近は、サインでOKの銀行も増えています。
こちらも事前に、
- 「口座開設には印鑑が必要ですか」
と確認しておくと安心です。
5. ステップ3:窓口での手続きの流れ
書類の準備ができたら、
銀行の支店に行って口座開設の申し込みをします。
5-1. 受付から申込書記入まで
- 入口近くの受付で、「口座を作りたいです」と伝える
- 整理券を受け取り、順番を待つ
- 順番が来たら、窓口で必要書類を見せる
- 申込書(またはタブレット)に、名前・住所・連絡先・勤務先や学校名などを記入する
日本語での記入が不安な場合は、
- パスポートや在留カードに書かれているローマ字を見せる
- 学校や勤務先で書類の一部を手伝ってもらう
なども一つの方法です。
5-2. 口座の用途を聞かれることもある
銀行によっては、
「この口座は何に使いますか?」と聞かれることがあります。
よくある回答の例:
- 「給与振込のため」
- 「奨学金や生活費の受け取りのため」
- 「家賃や光熱費の支払いのため」
正直に、主な目的を説明すれば問題ありません。
6. ステップ4:キャッシュカードの受け取りと初期設定
口座開設が受け付けられると、
キャッシュカードが発行されます。
6-1. キャッシュカードの受け取り方
- その場で受け取れる場合
- 数日〜数週間後に、自宅住所に郵送される場合
どちらのパターンかは、銀行によって違います。
郵送の場合は、住所が正しく登録されているかをしっかり確認しておきましょう。
6-2. 暗証番号(PIN)の設定
キャッシュカードを使うときには、
4桁の暗証番号が必要です。
- 誕生日・電話番号・簡単な並び(1234など)は避ける
- メモした紙を財布に入れておかない(盗難時に危険)
安全のために、
自分だけが分かる番号を設定し、他人には教えないようにしましょう。
6-3. インターネットバンキング・アプリの利用
多くの銀行では、インターネットバンキングやスマホアプリを提供しています。
これを使うと、
- スマホで残高をチェックできる
- ATMに行かなくても振込ができる場合がある
- 取引の履歴を簡単に確認できる
口座開設時に、
「インターネットバンキングも申し込みますか?」と聞かれることがあるので、
使いたい場合は一緒に登録しておくと便利です。
7. 留学生・社会人それぞれのよくあるポイント
7-1. 留学生の場合
- 学校が「おすすめの銀行」や「提携の銀行」を案内していることがある
- 奨学金の受け取りや、学費の支払いに使うことが多い
- アルバイトの給与振込に使う場合も多いので、ATMが生活圏にある銀行を選ぶと便利
口座開設のサポートをしている学校もあるので、
不安な場合はまず学校の留学生担当窓口に相談してみましょう。
7-2. 社会人の場合
- 勤務先から、給与振込に使う銀行が指定されることがある
- 指定がない場合は、自分で銀行を選べる
- 通勤経路・自宅近く・勤務先近くにATMがあるかを重視すると使いやすい
会社によっては、
「この銀行の口座があるとスムーズです」と案内されることもあります。
入社時に配られる書類や説明をよく確認しましょう。
8. よくある質問(Q&A)
Q1. 日本に来たばかりですが、すぐに銀行口座は作れますか?
銀行によってルールが違うため、「必ずこうです」とは言えません。
入国してからの期間や在留資格によって、
口座開設の条件が決められている場合もあります。
不安な場合は、事前に銀行に問い合わせて、
自分の在留資格と状況で口座が作れるかを確認しましょう。
Q2. 日本語があまり話せません。口座開設はむずかしいですか?
申込書は日本語のことが多いですが、
パスポートや在留カードを見せながら、一緒に確認してもらえることもあります。
不安な場合は、
日本語が分かる友人や同僚に同行してもらう、
学校・会社のサポートを利用する、といった方法も検討してみてください。
Q3. ネット銀行(オンライン銀行)と普通の銀行、どちらがよいですか?
それぞれメリット・デメリットがあります。
ネット銀行は手数料が安いことも多いですが、
窓口がない・現金の出し入れは他社ATMを使うなどの特徴があります。
日本に来たばかりの段階では、
まずは窓口のある銀行で口座を一つ作り、
慣れてきたらネット銀行も検討する、という流れも一つの考え方です。
Q4. すでに他の国の口座を持っているのに、日本で新しく作る必要はありますか?
給与振込や光熱費の支払いなど、
日本国内の支払いは日本の銀行口座が前提になっていることが多いです。
海外の口座だけだと、手数料や手続きが複雑になることがあります。
日本で一定期間以上生活する予定がある場合は、
日本の銀行口座を一つ持っておくと安心です。
9. まとめ:早めに一つ、安心して使える口座を作ろう
- 日本で生活するうえで、銀行口座は家賃・給与・各種支払いに欠かせない基盤になります。
- まずは、家・学校・職場の近くに支店やATMがある銀行を候補にして、必要書類を確認しましょう。
- 在留カード・パスポート・住所が分かる書類など、口座開設に必要な書類は事前に準備しておくとスムーズです。
- 窓口での手続きは、日本語が不安でも、メモや身分証明書を見せながら少しずつ進めることができます。
- キャッシュカードを受け取ったあとは、暗証番号の管理やインターネットバンキングの登録を行い、日常の支払いに少しずつ慣れていきましょう。
このページの内容を参考にしながら、
自分の生活スタイルに合った銀行を選び、
日本での生活のスタートに必要な「最初の1つの口座」を安心して準備してみてください。


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