求人情報の読み方|雇用形態・勤務時間・給与の基本用語をやさしく解説

日本の求人情報(求人票)には、
「雇用形態」「シフト制」「固定残業代」「各種手当あり」など、
日本語の専門用語がたくさん出てきます。
これらの意味が分からないと、自分に合った仕事かどうかを判断しにくくなってしまいます。

このページでは、在留外国人の方向けに、
求人情報を読むときに知っておきたい基本用語とチェックポイントを、
やさしい日本語で整理します。

1. 求人情報を見る前に知っておきたいこと

求人情報には、主に次のような内容が書かれています。

  • どのような会社か(会社名・業種・勤務地 など)
  • どのような仕事か(仕事内容・職種)
  • 働き方の条件(雇用形態・勤務時間・シフト・休日)
  • お金に関する条件(給与・手当・交通費)
  • 応募できる人の条件(学歴・経験・日本語レベルなど)

求人情報を読むときは、
すべてを完璧に理解しようとするよりも、

  • ① 働き方(時間・休日)が自分に合っているか
  • ② 給与のイメージが自分の希望に近いか
  • ③ 応募条件に自分が大きく外れていないか

の3つを意識して読むと、判断しやすくなります。

2. 雇用形態(正社員・契約社員・派遣・アルバイトなど)の意味

日本の求人情報でよく出てくる雇用形態には、次のような種類があります。

  • 正社員:
    長期的に働く前提の雇用形態です。社会保険やボーナスなどの制度が整っていることが多い一方、
    責任も大きくなりやすく、働く時間も長くなる場合があります。
  • 契約社員:
    1年契約・半年契約など、期間を決めて働く雇用形態です。
    契約が満了すると、更新されないこともあります。
  • 派遣社員:
    派遣会社と雇用契約を結び、実際には別の会社(派遣先)で働く形です。
    指示を出す人(派遣先)と給与を支払う会社(派遣元)が異なります。
  • アルバイト・パート:
    短時間・週数日の勤務など、比較的柔軟な働き方の雇用形態です。
    学生や主婦・主夫が多いイメージですが、在留外国人も多く働いています。

求人を見るときは、「雇用形態」欄に何と書かれているかを必ず確認しましょう。
正社員かアルバイトかによって、働き方や将来のキャリアのイメージが大きく変わります。

3. 勤務時間・シフト・休日の読み方

次に大切なのが、勤務時間・シフト・休日に関する情報です。

3-1. 勤務時間の書き方の例

求人情報では、次のような書き方がよく使われます。

  • 例1:9:00〜18:00(実働8時間/休憩1時間)
  • 例2:シフト制(1日4時間〜OK、週3日から相談可)
  • 例3:8:30〜17:30(残業あり/月20時間程度)

ここで確認したいポイントは、

  • 1日あたりの勤務時間(実働時間)
  • 休憩時間がどのくらいあるか
  • 残業があるか・どのくらいか

「シフト制」と書かれている場合は、
どの時間帯のシフトがあるのか、どのシフトに入る可能性があるのかを確認することが大切です。

3-2. 休日・休暇の書き方

休日については、次のような表現がよく使われます。

  • 週休2日制:1週間のうち、少なくとも2日は休みがある
  • 完全週休2日制:毎週必ず2日休みがある
  • シフトによる:固定ではなく、シフト表で決まる

土日が休みなのか、平日に休みがあるのか、
自分の生活スタイルと大きく関わる部分なので、
「休日」の欄は必ずチェックしておきましょう。

4. 給与・手当・交通費の見方

給与に関する情報も、とても重要です。

4-1. 給与の種類(時給・月給・年収など)

  • 時給:1時間あたりの給料(アルバイト・パートに多い)
  • 日給:1日あたりの給料
  • 月給:1か月あたりの基本給(正社員・契約社員に多い)
  • 年収:1年間の総額(ボーナスなどを含む場合もある)

アルバイトの場合は時給が書かれていることが多く、
正社員の場合は月給年収で書かれていることが多いです。

4-2. 交通費・手当の有無

求人には、次のような手当が書かれていることがあります。

  • 交通費支給(上限あり/実費支給 など)
  • 住宅手当・家族手当・役職手当 など

特に、交通費が出るかどうかは、通勤距離によって生活への影響が大きくなります。
「交通費支給なし」の場合は、給料から交通費を自分で出すことになります。

4-3. 「固定残業代」「みなし残業」という言葉

正社員や一部の契約社員の求人では、
給与欄に「固定残業代を含む」「みなし残業〇時間分を含む」と書かれていることがあります。

これは、あらかじめ決まった時間分の残業代が、給与に含まれているという意味です。
実際の残業時間がそれを超えた場合の扱いなど、
詳しく知りたいときは、面接や説明のときに必ず確認しましょう。

5. 応募条件・歓迎スキルの読み方

求人情報には、「応募資格」「応募条件」「歓迎スキル」などの項目があります。

5-1. 応募必須の条件かどうかを見る

よくある書き方の例です。

  • 必須:日常会話レベルの日本語力
  • 必須:日本語能力試験N2以上
  • 歓迎:接客・販売の経験
  • 歓迎:英語・中国語など外国語ができる方

「必須」や「必要な条件」と書かれているものは、
その条件を満たしていないと、書類選考で落ちてしまう可能性が高くなります。
一方、「歓迎」や「あると望ましい」と書かれているものは、
持っていればプラス評価になりますが、なくても応募できる場合が多いです。

5-2. 日本語レベルの表現の例

日本語レベルについて、求人では次のような表現が使われることがあります。

  • 日常会話レベル
  • ビジネスレベル
  • ネイティブレベル
  • 日本語能力試験N2以上 など

表現があいまいな場合は、
「どのくらいの日本語力が必要ですか?」と質問してもかまいません。
自分のレベルを正直に伝えたうえで、
「このレベルでも応募して大丈夫ですか」と相談してみるのも1つの方法です。

6. よくある不安・よくある質問(Q&A)

Q1. 求人の日本語がむずかしくて、全部は理解できません。

すべてを完璧に理解する必要はありません。
まずは、雇用形態・勤務時間・休日・給与・応募条件など、
特に大事な部分を中心に読むようにしてみましょう。
分からない単語は、少しずつ調べていけば大丈夫です。

Q2. 勤務時間や残業について、求人情報にあまり書かれていません。

勤務時間や残業について情報が少ない場合は、
面接や会社説明のときに、
「1日の勤務時間」「残業がどのくらいあるか」をきちんと質問しておきましょう。
聞きにくいと感じるかもしれませんが、
働き始めてから困らないように、事前に確認してよい内容です。

Q3. 給与が「要相談」と書かれていて、イメージがつきません。

「要相談」「経験・能力により決定」と書かれている場合は、
面接やその前の段階で、
「未経験の場合のおおよその金額」や「同じポジションの目安」などを質問してみましょう。
それでもはっきりしない場合は、慎重に考えることも大切です。

Q4. 自分の条件に合っているか自信がありません。

条件に100%合っていなくても、応募できる場合はあります。
特に「歓迎条件」は、すべてを満たしていなくても大丈夫なことが多いです。
ただし、「必須」と書かれている条件から大きく外れている場合は、
別の求人を探したほうがよいケースもあります。

7. まとめ:求人情報は「全部理解しようとしない」で、ポイントを押さえる

  • 求人情報には、会社・仕事内容・働き方・給与・応募条件など、たくさんの情報が書かれています。
  • すべての日本語を完璧に理解する必要はなく、まずは「雇用形態」「勤務時間・休日」「給与」「応募条件」の4つを中心に確認しましょう。
  • 雇用形態(正社員・契約社員・派遣・アルバイトなど)は、働き方や将来のキャリアに大きく関わるポイントです。
  • 勤務時間・シフト・残業、給与・手当、応募条件については、分からないことがあれば面接などで質問してかまいません。
  • 求人情報を読むことに慣れてくると、自分に合いそうな仕事を見つけやすくなります。

このページで求人情報の読み方のイメージをつかんだら、
自分の在留資格や希望条件と合わせて、
少しずつ求人を比較しながら見ていきましょう。

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