ATM・振込手数料をできるだけ減らすための考え方|日本の銀行で意識したいポイント

日本で生活していると、
ATMを使うたび、振込をするたびに「手数料」がかかることがあります。

1回あたりの金額は小さくても、
それが毎月・毎年と積み重なると、
生活費にとって無視できない金額になることもあります。

このページでは、在留外国人の方向けに、
ATM・振込手数料をできるだけ減らすための考え方を、やさしい日本語で整理します。
具体的な金額や条件は銀行ごとに変わるため、
「どう考えればよいか」という基本の考え方にしぼって説明します。

1. なぜ手数料を意識したほうがよいのか

手数料は、サービスを利用するための必要なコストです。
しかし、何も考えずに使っていると、次のようなことが起こることがあります。

  • 給料日に毎回ATMで引き出す → 夜や休日で、毎回手数料がかかる
  • 家賃を毎月振込で支払う → 手数料が毎月発生する
  • 少額を何度も振り込む → 手数料のほうが高くなってしまうことも

「手数料を絶対に払わない」ことを目指す必要はありませんが、
損をしないレベルで、できるだけ減らす工夫をしておくと、
長期的には節約につながります。

2. ATM手数料を減らすために意識したいポイント

まずは、ATMを使うときの手数料についてです。
手数料は銀行や時間帯によって変わりますが、考え方の基本は共通しています。

2-1. 自分の銀行のATMを優先して使う

一般的に、
自分の口座がある銀行のATMを使うほうが、
他の銀行やコンビニATMを使うよりも、手数料が安くなる/無料になる時間帯が多い傾向があります。

そのため、

  • 自宅・職場・学校の近くで、自分の銀行のATMの場所を確認しておく
  • よく使う駅やショッピングセンターの中に、自分の銀行ATMがあるかチェックする

といったことをしておくと、
日常生活の中で自然と自分の銀行ATMを優先して使いやすくなります。

2-2. 手数料が安い(または無料の)時間帯を意識する

多くの銀行では、
平日の日中など、特定の時間帯はATM手数料が安い・無料になっていることがよくあります。
一方で、夜間や休日は手数料が高くなることがあります。

そのため、できる範囲で、

  • 給料日や家賃の支払い前など、平日の日中にまとめて引き出す
  • 急ぎでない用事は、手数料が安い時間帯を選ぶ

といった工夫をすると、
月に数回分の手数料を減らせることがあります。

具体的な時間帯や金額は銀行によって違うため、
自分が使っている銀行の公式情報を一度確認しておきましょう。

2-3. 少額を何度も引き出さない(まとめて引き出す)

ATM手数料がかかる場合、
「1回あたり◯円」という形になっていることが多いです。

そのため、

  • 1,000円を5回引き出す → 手数料が5回分かかる
  • 5,000円を1回引き出す → 手数料は1回分

という状況になりがちです。
生活費の予算がイメージできる人は、
「1週間分」「2週間分」など、ある程度まとめて引き出すことを意識すると、
手数料の回数を減らすことができます。

2-4. コンビニATMの使い方も確認しておく

日本では、コンビニにもATMがあります。
自分の銀行がコンビニATMと提携している場合、
条件によっては手数料が安くなったり、無料になる時間帯があることもあります。

一方で、

  • 提携していないATMを使うと、手数料が高くなることがある

ため、
自分の銀行がどのコンビニATMと提携しているかを一度確認しておくと安心です。

3. 振込手数料を減らすための考え方

次に、振込手数料を考えてみます。
振込は、家賃・学費・各種サービス料金などで必要になることがあります。

3-1. 同じ銀行同士の振込を活用する

多くの銀行では、
同じ銀行同士の振込のほうが、他行への振込よりも手数料が安い、
または一定回数まで無料、というケースがあります。

そのため、

  • 不動産会社や大家さんの口座が自分と同じ銀行なら、その銀行の口座を給与用に使う
  • よく振り込む相手の銀行を確認し、同じ銀行を選ぶことを検討する

といった「よく使う相手と同じ銀行を使う」という発想も、
長期的には手数料の節約につながります。

3-2. 振込の回数を減らす(まとめて支払う)

振込手数料も、
基本的には「1回あたり◯円」という形が多いです。

そのため、

  • 同じ相手に、少額を何度も振り込む

よりも、

  • 金額をまとめて、できるだけ回数を減らす

ほうが手数料を抑えやすくなります。
ただし、家賃や定期的な料金など、
「毎月◯日までに支払う」というルールが決まっているものについては、
相手の指示に従うようにしてください。

3-3. 自動引き落としや別の支払い方法も検討する

家賃や光熱費など、
毎月決まった支払いについては、
振込ではなく自動引き落とし(口座振替)にする方法もあります。

自動引き落としにも、
銀行やサービス会社ごとの手数料やルールがありますが、
振込と比べて手数料を抑えられるケースもあります。

また、家族やルームメイトとのお金のやり取りなど、
場合によっては現金での受け渡しや、
他のキャッシュレスサービスなどのほうが合うこともあります。

いずれにしても、
「毎月の支払い方法をなんとなく続ける」のではなく、
振込以外の選択肢も含めて、一度整理してみることが大切です。

3-4. 必要に応じてネットバンキングも活用する

銀行によっては、
ATMからの振込よりも、インターネットバンキングの振込のほうが手数料が安い場合もあります。

日本語の画面に慣れる必要はありますが、

  • 何度も同じ相手に振り込む必要がある
  • ATMに行く時間を減らしたい

といった人は、
ネットバンキングを一度検討してみる価値があります。
もちろん、ID・パスワードなどのセキュリティ管理には十分注意してください。

4. 自分がどれくらい手数料を払っているか、定期的にチェックする

手数料を減らすためには、
まず「今どれくらい払っているか」を知ることが大切です。

4-1. 通帳・明細・アプリで確認してみる

  • 通帳の記帳や、アプリの取引履歴を見て、「手数料」と書かれている明細をチェックする
  • 1か月・3か月・半年などの期間で、おおまかな合計をイメージしてみる

具体的な合計を計算しなくても、
「思っていたより多い」「あまり気にならないレベル」など、
自分の感覚をつかむことができます。

4-2. 「減らすべきところ」と「割り切るところ」を分ける

手数料の中には、

  • 少し工夫すれば減らせるもの(引き出し回数・時間帯など)
  • 安全のために必要なコストとして、ある程度は払うべきもの

の両方があります。
すべてをゼロにしようとするとストレスになるので、
「ここだけは気をつける」「ここは仕方がない」と、
自分なりに線を引いて考えるのがおすすめです。

5. よくある質問(Q&A)

Q1. 手数料を払うのはもったいないので、絶対にゼロにしたほうがよいですか?

手数料はサービスを使うためのコストなので、
必ずしも「ゼロが正解」というわけではありません。
大事なのは、
自分でもコントロールできる部分を意識して減らし、必要な部分は割り切ることです。
安全性や時間の節約など、手数料を払うことで得られるメリットもあります。

Q2. 手数料を減らすために、銀行を変えたほうがよいですか?

銀行によって手数料の条件は違いますが、
銀行を変えると、給与振込や自動引き落としの変更など、
手続きの手間も発生します。
まずは今使っている銀行で時間帯・回数・使い方を見直してみて、
それでも負担が大きいと感じる場合に、別の銀行を検討してもよいでしょう。

Q3. 手数料が高いかどうか、どこで判断すればいいですか?

インターネット上には比較情報もありますが、
条件やキャンペーンは変わりやすいため、
最終的には必ず各銀行の公式情報を確認してください。
また、「自分の生活パターンで、どれくらい使うことになりそうか」をイメージしながら、
月や年単位で考えると判断しやすくなります。

Q4. 在留外国人にとって、手数料以外に気をつけるポイントはありますか?

はい、手数料だけでなく、
在留期間・住所変更・日本語のサポートなども大切なポイントです。
銀行口座全体の使いやすさを見ながら、手数料はその一部として考えるとバランスが取りやすくなります。

6. まとめ:少しの工夫で、長期的な手数料を減らせる

  • ATM・振込の手数料は、1回あたりは小さくても、長期的に見ると大きな差になることがあります。
  • 自分の銀行ATMを優先する、手数料が安い時間帯を選ぶ、まとめて引き出すなどの工夫で、ATM手数料を減らせます。
  • 振込については、同じ銀行同士を活用する、回数を減らす、自動引き落としや他の支払い方法も検討することがポイントです。
  • 通帳やアプリで、自分がどれくらい手数料を払っているかを定期的に確認し、「減らすべきところ」と「割り切るところ」を分けて考えましょう。
  • 具体的な手数料の金額や条件は銀行ごとに違うため、最終的には必ず各銀行の公式情報で確認することが大切です。

このページの内容を参考にしながら、
日本での生活費を守るために、
ATM・振込の使い方を少しずつ見直してみてください。
小さな工夫の積み重ねが、
将来の安心につながっていきます。

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