日本で仕事をすると、
給与は銀行口座への振込で支払われることがほとんどです。
また、家賃や光熱費(電気・ガス・水道)、スマホ料金なども、
銀行口座から「振込」や「自動引き落とし」で支払うケースが多くあります。
このページでは、在留外国人の方向けに、
給与振込・家賃支払いに必要な銀行口座の基本的な使い方を、
ATM・振込・自動引き落としの3つの視点からやさしい日本語で整理します。
1. 給与振込に使う銀行口座の基本
まずは、給与振込と銀行口座の関係を確認しておきます。
1-1. 給与振込に必要な口座情報
会社やアルバイト先に給与振込の口座を伝えるとき、
一般的には次の情報が必要です。
- 銀行名
- 支店名(または支店番号)
- 口座の種類(普通預金 など)
- 口座番号
- 口座名義(口座の名前/ローマ字・カタカナの指定がある場合も)
これらは、
通帳・キャッシュカード・インターネットバンキングの画面などで確認できます。
書き間違いがあると給与が振り込まれないことがあるので、
書類に記入するときはゆっくり・ていねいに確認しましょう。
1-2. 給与が振り込まれたか確認する
給与日になったら、次の方法で振込を確認できます。
- ATMで残高照会(ざんだか しょうかい)をする
- 通帳に記帳(きちょう)する
- インターネットバンキング・アプリで履歴を見る
給与日を過ぎても振込が確認できない場合は、
まずは会社(またはアルバイト先)の担当者に問い合わせましょう。
2. ATMでのお金の出し入れ(出金・入金)の基本
給与が入った口座から、
日常生活で使う現金をATMで引き出します。
国・銀行によって画面は少し違いますが、基本の考え方は似ています。
2-1. ATMで現金を引き出す(出金)イメージ
一般的な流れは次のようになります。
- ATMにキャッシュカードを入れる
- 画面のメニューから「お引き出し」などを選ぶ
- 暗証番号(4桁)を入力する
- 引き出したい金額を入力する
- 現金とカード、取引明細票を受け取る
ATMの使い方に不安がある場合は、
時間に余裕があるときに、
少額で練習してみると安心です。
2-2. ATMでお金を入れる(入金)イメージ
家族から現金を受け取ったときや、
現金を口座に入れておきたいときは、ATMから入金します。
- キャッシュカードをATMに入れる
- メニューから「お預け入れ」などを選ぶ
- 暗証番号を入力する
- 現金を入金口に入れる
- 金額を確認し、OKであれば確定する
- カードと取引明細票を受け取る
ATMによっては、
紙幣だけ、硬貨もOK、通帳での入金可など仕様が違うことがあります。
不安な場合は、最初に窓口で確認すると安心です。
2-3. ATMを使うときの注意点
- ATMの利用時間と手数料を確認する(夜や休日は手数料がかかることもある)
- 暗証番号を他人に見られないようにする
- 利用後は、カードと現金・明細を取り忘れないようにする
特に、
給与日や月末はATMが混みやすいので、
時間に余裕を持って利用しましょう。
3. 振込を使った家賃・その他の支払いの基本
家賃や一部の料金は、
毎月決まった金額を振込で支払うケースがあります。
3-1. 振込に必要な情報
振込を行うには、
相手の口座情報が必要です。通常、次のような項目があります。
- 銀行名
- 支店名(支店番号)
- 口座の種類(普通 など)
- 口座番号
- 口座名義(カタカナ表記が指定されていることが多い)
不動産会社・大家さん・サービス提供会社から渡された書類を、
間違えないようによく確認しましょう。
3-2. ATMで振込をするイメージ
ATMでの振込の流れは、銀行によって少し違いますが、
一般的には次のようなステップです。
- キャッシュカードをATMに入れる
- メニューから「お振込」を選ぶ
- 暗証番号を入力する
- 振込先の銀行・支店を選ぶ
- 口座の種類を選ぶ(普通 など)
- 相手の口座番号・名義を入力する
- 振込金額を入力する
- 内容を確認し、取引を確定する
振込は、
手数料がかかることが多い点に注意が必要です。
手数料は金額・銀行・時間帯などによって変わるため、
具体的な金額は銀行の公式情報で確認しましょう。
3-3. インターネットバンキングで振込をする場合
インターネットバンキングやスマホアプリを利用すると、
スマホやパソコンから振込ができる場合もあります。
一般的には、
- ログインして、メニューから「振込」を選ぶ
- 振込先を登録する(2回目以降は選択するだけ)
- 金額を入力し、パスワードやワンタイムパスワードで認証する
オンライン振込は便利ですが、
ID・パスワード・ワンタイムパスワードなどの管理に注意が必要です。
情報は他人に教えないようにしましょう。
4. 自動引き落とし(口座振替)での家賃・光熱費の支払いイメージ
家賃や光熱費、スマホ料金などは、
毎月の支払いを自動引き落とし(口座振替)にすることも多いです。
4-1. 自動引き落としのしくみ
自動引き落としとは、
あらかじめ登録した銀行口座から、
毎月決まったタイミングで自動的に料金が引き落とされる仕組みです。
イメージ:
- 毎月◯日 → 家賃が口座から引き落とされる
- 毎月△日 → 電気料金・ガス料金・水道料金が引き落とされる
現金を手で振り込む必要がないため、
支払い忘れを防ぎやすくなるメリットがあります。
4-2. 自動引き落としの手続きの流れ
一般的な手続きの流れは次のとおりです。
- 不動産会社やサービス会社から口座振替依頼書を受け取る
- 銀行名・支店名・口座番号・名義などを記入する
- 銀行印またはサインを押す(銀行によって異なる)
- 依頼書を指定された場所に提出する
- 数週間後から、自動引き落としがスタートする
自動引き落としが開始されるまで、
数週間〜1か月程度かかることもあります。
その間の支払い方法(振込やコンビニ払いなど)は、
必ず不動産会社やサービス会社の指示に従いましょう。
4-3. 残高不足に注意する
自動引き落としで一番注意したいのは、残高不足です。
- 引き落とし日に口座の残高が足りないと、支払いができない
- その場合、再引き落としや振込など、別の対応が必要になる
- 家賃などは、支払い遅れが続くと信頼に影響することもある
給与日と引き落とし日の関係をよく確認し、
引き落とし日の前に必要な金額が口座に入っているかをチェックする習慣を持つと安心です。
5. 給与・家賃・生活費の「お金の流れ」をイメージする
銀行口座をうまく使うためには、
毎月の「お金の流れ」を簡単にイメージしておくことが役立ちます。
5-1. 典型的なイメージの一例
- 毎月◯日:給与が銀行口座に入る
- 同じ月の◯日:家賃が自動引き落としされる
- 同じ月の△日:光熱費・スマホ料金などが自動引き落としされる
- 日常生活の現金:必要なときにATMで引き出す
こうした流れを紙やメモアプリに書いておくと、
「どのタイミングでいくら必要か」が分かりやすくなります。
5-2. 残高チェックの習慣をつける
- 給与日直後に、口座残高を確認する
- 大きな支払いの前に、残高をチェックする
- 月に1〜2回、アプリやATMで履歴を確認する
これだけでも、
「いつの間にかお金が足りない」というトラブルを減らすことができます。
6. よくある質問(Q&A)
Q1. 家賃は振込と自動引き落とし、どちらがいいですか?
それぞれメリット・デメリットがあります。
自動引き落としは支払い忘れを防ぎやすい一方で、
残高不足に注意が必要です。
振込は自分のタイミングで支払えますが、毎月自分で手続きする手間があります。
不動産会社や大家さんが指定している方法があれば、その指示に従ってください。
Q2. 給与口座と生活費用の口座を分けたほうがいいですか?
必須ではありませんが、
お金の管理をしやすくするために、
「給与が入る口座」と「貯蓄用の口座」を分ける人もいます。
ただし、口座が増えると管理も複雑になるため、
最初は1つの口座から始めて、慣れてきてから分ける方法もあります。
Q3. 振込で相手の情報を間違えたらどうなりますか?
振込先の口座番号や名義を間違えると、
振込ができない/別の口座に振り込んでしまうなどのトラブルが起こる可能性があります。
入力前に必ず数字や名前をよく確認し、
不安な場合は少額でテスト振込をする方法もあります。
もし間違えた場合は、すぐに銀行に相談してください。
Q4. 自動引き落としの金額や日付を変えたいときはどうすればいいですか?
引き落とし金額や日付を変更したい場合は、
銀行ではなくサービス提供会社側(不動産会社・電力会社など)への手続きが必要なことが多いです。
変更したい内容を、必ず契約先に確認してください。
7. まとめ:銀行口座を「お金の入り口」と「支払いの出口」として理解する
- 銀行口座は、給与振込でお金が「入る場所」であり、家賃や光熱費の支払いでお金が「出ていく場所」でもあります。
- ATMでは、現金の出し入れ(出金・入金)を行い、生活に必要な現金を確保します。
- 振込は、家賃などを相手の口座に送る方法で、手数料や入力ミスに注意が必要です。
- 自動引き落とし(口座振替)は、毎月の支払いを自動化できる便利な仕組みですが、残高不足に注意しましょう。
- 毎月の「お金の流れ」をイメージし、残高チェックの習慣をつけることで、日本での生活を安心して続けやすくなります。
このページの内容を参考にしながら、
給与振込・家賃・生活費の支払いに合わせて、
銀行口座を少しずつ「自分の道具」として使いこなしていきましょう。


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