日本で生活していると、会社や役所から「マイナンバーを提出してください」と言われることがあります。
しかし、「この番号は何のために使うのか」「どこまで教えてよいのか」が分からず、不安に感じる在留外国人の方も少なくありません。
このページでは、マイナンバーの基本と、番号とカードの役割、注意したいポイントを、やさしい日本語で整理します。
1. マイナンバーとは何か
マイナンバーは、日本で住民登録をしている人ひとりひとりに割り当てられる12桁の番号です。
在留外国人の方で、一定の条件を満たして住民登録をしている場合にも、この番号が付与されます。
マイナンバーは主に、
- 税金(Tax)
- 社会保障(Social Security)(年金や一部の給付など)
- 一部の行政手続き
といった分野で、情報を整理するために使われる番号です。
日常生活のすべての場面で使うわけではありません。
2. 「番号」と「マイナンバーカード」の違い
マイナンバーの話をするときに、混乱しやすいポイントが「番号そのもの」と「マイナンバーカード」の違いです。
- マイナンバー(番号):12桁の数字自体のこと
- マイナンバーカード:写真付きのICカードで、マイナンバーや氏名・住所などが記載されているもの
カードを持っていない人でも、住民登録をしている場合は、
自分のマイナンバー(番号)はすでに決まっていることがあります。
このページでは主に、「番号としてのマイナンバー」を中心に説明します。
3. マイナンバーを求められやすい場面
在留外国人の方がマイナンバーを意識するのは、次のような場面が多いです。
- 会社への入社手続き(給与や税金・社会保険に関する手続き)
- アルバイト・パートの採用手続き
- 一部の行政手続き・給付金の申請
- 年末調整や確定申告に関係する場面
いずれも、税金や社会保障に関係する手続きが中心です。
それ以外の日常的な買い物や契約などで、マイナンバーを求められることは多くありません。
4. マイナンバーの扱い方の基本的な考え方
マイナンバーは、個人情報の中でも特に慎重に扱う必要がある情報です。
ただし、「絶対に誰にも教えてはいけない」というものではなく、
法律やルールにしたがって、必要な場面で適切に使う番号だと考えると理解しやすくなります。
4-1. 「マイナンバーを教えてもよい相手」のイメージ
一般的には、次のような相手からの依頼で、マイナンバーを求められることがあります。
- 勤務先の会社(給与・税金・社会保険の手続きのため)
- 税金や社会保障に関する手続きを担当する役所
- 一部の金融機関など、法律に基づいて番号の提供を求めることが認められている相手
マイナンバーの提出を求められたときは、
- なぜ番号が必要なのか
- どのような手続きに使われるのか
について説明を受けたうえで、分からない点があれば質問してから提出すると安心です。
4-2. 注意したい扱い方の例
マイナンバーは、次のような扱い方をしないよう注意する必要があります。
- SNSやインターネット上に、マイナンバーが写った画像を載せる
- 必要性がよく分からない相手に、番号だけを伝える
- コピーや写真を、誰でも見られる場所に置きっぱなしにする
不安なときは、番号を求めている相手に対して、
「この番号はどのような手続きに使いますか?」と確認することが大切です。
5. マイナンバーを確認したいときの考え方
自分のマイナンバーが分からなくなったときは、
どの書類に番号が記載されているか、どこで確認できるかを整理する必要があります。
具体的な確認方法や必要書類は、市区町村や制度の運用によって変わることがあります。
「どこで、どのように確認できるか」が分からない場合は、
- お住まいの市区町村の公式サイトを確認する
- 市役所・区役所などの窓口に相談する
といった方法で、最新の案内を確認するようにしましょう。
6. マイナンバーと住民票・住所の関係
マイナンバーは、住民登録の情報をベースに管理されています。
そのため、
- 住民登録をしていない場合
- 住所変更の手続きがされていない場合
などには、番号の管理や案内の方法にも影響が出ることがあります。
その意味でも、
- 住民登録(1-3-1の記事の内容)
- 住民票や各種証明書(1-3-2の記事の内容)
- 住所変更手続き(1-3-3の記事の内容)
とあわせて、マイナンバーを考えると、全体像がつかみやすくなります。
7. よくある疑問(Q&A)
Q1. 会社にマイナンバーを出さないといけませんか?
会社は、給与の支払いに関する税金や社会保険の手続きで、マイナンバーを扱うことがあります。
そのため、入社手続きの一つとして、マイナンバーの提出を求められることがあります。
どうして必要なのか不安なときは、「どの手続きで使うのか」を会社の担当者に確認してみると良いでしょう。
Q2. メールやチャットで、マイナンバーを送っても大丈夫ですか?
送付方法については、それぞれの会社や機関ごとに決まりがあることがあります。
一般的には、マイナンバーは慎重に扱うべき情報なので、
指定された安全な方法(専用フォームや書類の提出など)がある場合は、その方法にしたがうことが望ましいとされています。
不安な場合は、「どのような方法で提出すればよいですか?」と確認してから送るようにしましょう。
Q3. マイナンバーが書かれた書類をなくしてしまったかもしれません。
マイナンバーが記載された書類を紛失したり、第三者に見られたかもしれないと感じた場合は、
まずは落ち着いて状況を整理し、どの書類を、どこで失くした可能性があるのかをメモに書き出してみてください。
そのうえで、市区町村の窓口や、必要に応じて関係機関に相談し、案内にしたがって対応することが大切です。
Q4. マイナンバーカードは必ず作らないといけませんか?
マイナンバー(番号)とマイナンバーカードは別のものです。
カードの作成や利用については、制度の運用やルールに関する最新の情報を確認する必要があります。
一般的な考え方としては、「どのような場面でカードを使う予定があるか」「自分にとって必要かどうか」を検討したうえで判断することが大切です。
8. まとめ:マイナンバーは「特別な個人番号」だが、必要な場面は限られている
- マイナンバーは、日本で住民登録をしている人に割り当てられる12桁の番号で、税金・社会保障・一部の行政手続きに関係します。
- 「番号そのもの」と「マイナンバーカード」は別のものであり、カードを持っていない人にも番号が付いている場合があります。
- マイナンバーを求められやすいのは、会社の手続きや行政手続きなど、主に税金や社会保障に関係する場面です。
- マイナンバーは特に慎重に扱うべき情報ですが、法律やルールに基づき、必要な場面で適切に使う番号と考えると理解しやすくなります。
- 不安や疑問がある場合は、案内をよく読み、会社・役所・市区町村の窓口などに早めに相談することが大切です。
マイナンバーは、日本での生活に関わる重要な制度のひとつです。
一度にすべてを理解しようとせず、住民登録や住民票、住所変更などとあわせて、少しずつ全体像をつかんでいきましょう。


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