初めて行く病院を予約するときの準備|電話・Web予約で伝えるポイントまとめ

日本で初めて病院やクリニックに行くとき、
「どうやって予約すればいいの?」「電話で何を話せばいいの?」
と不安に感じる在留外国人の方は多いです。

このページでは、
初めて行く病院を予約するときの準備について、
在留外国人向けにやさしい日本語でまとめます。
予約の前にどんな情報を用意しておけばよいか、
電話やWeb予約のときに何を伝えればよいかを整理し、
不安を少しでも減らすことを目指しています。

1. 予約する前に決めておきたい3つのこと

いきなり電話をかける前に、
まず次の3つを整理しておくと、予約がスムーズになります。

1-1. どの診療科に行きたいかのイメージ

たとえば、次のようなイメージです。

  • 発熱・せき・頭痛 → 内科
  • のど・鼻・耳の症状 → 耳鼻科
  • 皮膚のかゆみ・発疹 → 皮膚科
  • 目のかゆみ・見えにくさ → 眼科

自分で診療科を決めるのが難しい場合は、
「体調が悪いのですが、どの科に予約したらよいですか?」と聞いてもかまいません。

1-2. 行きたい医療機関の候補

事前にインターネットや地図アプリ、
自治体・学校・会社の情報などから、
行きたい病院・クリニックの候補を1つか2つ決めておきます。

選ぶときのポイントは、次のようなものです。

  • 自宅や職場・学校から通いやすい場所か
  • 診療時間や休診日が自分の生活リズムに合っているか
  • 外国語対応があるか(可能なら)

1-3. 受診したい日・時間帯の候補

予約が必要な医療機関の場合、
「いつ来られますか?」と聞かれることが多いです。

スムーズに答えられるよう、

  • 第1候補:○月○日(○曜日) 午前 or 午後
  • 第2候補:第1候補が難しいときの予備の日時

をあらかじめ考えておくと安心です。

2. 予約前にメモしておくと便利な情報

電話やWeb予約のときに聞かれることが多い情報を、
先にメモしておくとスムーズです。

2-1. 基本情報

  • 氏名(パスポート・在留カードと同じつづり)
  • 生年月日
  • 電話番号(日本で連絡が取れる番号)

日本語の発音が難しい名前の場合、
ゆっくり・はっきり伝えることを意識すると良いでしょう。

2-2. 保険の情報

  • 公的医療保険の有無(保険証を持っているかどうか)
  • 保険証の種類(国民健康保険・会社の健康保険 など)

電話で「保険証はお持ちですか?」と聞かれたら、
「はい、持っています」または「まだありません」と答えれば大丈夫です。

2-3. 症状の概要

次のようなポイントを短くメモしておくと、
電話で聞かれたときに慌てずに説明できます。

  • いつから(例:3日前から、1週間前から など)
  • どこが(頭、のど、お腹、腰 など)
  • どのように(痛い・重い・ズキズキ・かゆい など)
  • 熱があるかどうか
  • ほかに気になる症状(吐き気、咳、息苦しさ など)

完璧な日本語でなくても大丈夫です。
短く・具体的に伝えられるようにしておきましょう。

3. 電話で予約するときのポイント

3-1. 電話前に静かな場所を確保する

病院に電話するときは、
周りがうるさい場所よりも、
できるだけ静かな場所からかけると安心です。
聞き取りにくいと、お互いに何度も聞き直す必要が出てしまいます。

3-2. 電話でよく聞かれること(イメージ)

実際の病院によって違いはありますが、
一般的には次のようなことを聞かれることが多いです。

  • 初めての受診かどうか(初診か再診か)
  • 希望する診療科
  • 症状の簡単な説明
  • 希望する日時
  • 名前・生年月日・連絡先
  • 保険証の有無

前の章でメモした内容があれば、
それを見ながら落ち着いて答えることができます。

3-3. 日本語が不安な場合の工夫

日本語に自信がない場合、
電話の最初に「日本語があまり得意ではありません」と伝えておくと、
受付の人がゆっくり話してくれることがあります。

例:

  • 「すみません、日本語があまり上手ではありません。ゆっくり話してもらえますか。」

また、どうしても不安な場合は、
日本語が話せる友人や家族に電話を手伝ってもらう方法もあります。

4. Web予約(オンライン予約)のときのポイント

最近は、Webサイトや予約システムから
オンラインで予約できる医療機関も増えています。

4-1. フォームで入力する主な項目

一般的には、次のような項目があります。

  • 名前・フリガナ
  • 生年月日
  • メールアドレス・電話番号
  • 初診か再診か
  • 希望する日時
  • 主な症状(自由記入欄)

日本語での入力が難しい場合、
短い英語と日本語をまぜて書くことを許可している医療機関もあります。
ただし、対応方針は病院ごとに異なるため、
不安な場合は事前に確認すると安心です。

4-2. 予約完了メール・SMSの確認

Web予約の場合、
予約が完了すると確認メールSMSが届くことが多いです。

受診日時や注意事項が書かれているので、
スクリーンショットを保存しておく、
メールを「重要」マークにしておくなど、あとで見返せるようにしておきましょう。

5. 予約が取れなかったときの対応

希望した日時がいっぱいで、予約が取れないこともあります。
そのような場合の考え方を整理します。

5-1. 日時を変えて再提案してみる

どうしてもその病院に行きたい場合は、

  • 別の日
  • 午前・午後を変える
  • 曜日を変える

など、いくつか候補を用意して提案すると、予約が取りやすくなります。

5-2. 別の医療機関も候補に入れる

体調が悪く、早めに診てもらいたい場合、
同じ診療科の別の医療機関も候補に入れる必要があるかもしれません。

「どうしてもこの病院でなければダメ」という事情がない場合は、
通いやすい範囲で複数の候補を考えておくと、結果的に早く受診できることがあります。

6. 在留外国人として意識しておきたいポイント

6-1. 「完璧な日本語」で話そうとしなくてよい

医療機関の受付や医師は、
日本語が母語でない人を対応した経験があることも多いです。
完璧な文法を目指す必要はなく、
「大事な情報が伝わること」を優先して考えましょう。

6-2. 無理に一人で全部やろうとしない

不安が大きい場合は、

  • 学校の事務・留学生窓口
  • 会社の担当者
  • 日本語が話せる友人・家族

に、予約のサポートをお願いすることもできます。
とくに最初の1回は、誰かに助けてもらうことで、
2回目以降の不安も小さくなります。

6-3. 当日の持ち物もメモしておく

予約が取れたら、

  • 健康保険証
  • 在留カードや学生証
  • 今飲んでいる薬・お薬手帳
  • 症状や質問を書いたメモ

を持っていくと、当日の診察がスムーズになります。

7. よくある質問(Q&A)

Q1. 予約なしで、直接行ってもよいですか?

医療機関によっては、予約がなくても受診できる場合がありますが、
待ち時間がとても長くなることもあります。
また、予約制のみの病院もあります。
事前にホームページや電話で「予約が必要かどうか」を確認しておくと安心です。

Q2. 予約時間に遅れそうなときはどうすればいいですか?

遅れそうなことが分かった時点で、できるだけ早く病院に電話をして状況を伝えましょう。
その日のうちに診てもらえるか、別の日に変更した方がよいかは、病院側の判断になります。
何も連絡せずに遅れるより、連絡を入れた方が、次回も受診しやすくなります。

Q3. 予約をキャンセルしたいときは?

行けなくなった場合は、分かった時点で早めにキャンセルの連絡を入れましょう。
電話で「予約をキャンセルしたいです」と伝えれば大丈夫です。
無断キャンセルが続くと、今後の予約が取りにくくなることもあるので注意が必要です。

Q4. 電話がどうしても怖いです。Web予約だけではダメですか?

Web予約に対応している医療機関であれば、
最初の予約はWebで完結できる場合もあります。
ただし、症状が重いときや、急ぎのときには、
電話の方が早く状況を伝えられるケースもあります。
どうしても不安な場合は、日本語が話せる人に電話を手伝ってもらう方法も検討しましょう。

8. まとめ:少しの準備で予約の不安は小さくできる

  • 予約前に「診療科」「病院の候補」「受診希望の日時」を整理しておくとスムーズです。
  • 名前・生年月日・連絡先・保険証の有無・症状の概要は、メモを用意してから電話やWeb予約をすると安心です。
  • 日本語が不安な場合は、最初にそのことを伝える、短い文で話す、必要に応じて友人や学校・会社のサポートを受けるなどの工夫ができます。
  • 予約が取れないこともあるので、複数の日時や別の医療機関も候補として考えておくと現実的です。
  • 元気なうちに「どうやって予約するか」をイメージしておくことで、体調を崩したときの不安を大きく減らすことができます。

このページを読んだあと、
ぜひ一度、自分の生活エリアにある病院・クリニックの情報を確認し、
「予約の電話で何を伝えるか」をメモにまとめてみてください。
それだけでも、日本で医療を受けるときのハードルがぐっと下がります。

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