「貯金したい」と思っていても、
「いくらを目標にすればいいのか」「どのくらいのペースなら現実的なのか」
イメージしにくいことはありませんか。
このページでは、日本で生活する在留外国人の方向けに、
短期・中期・長期の3つの期間に分けた貯金プランの例をやさしい日本語で紹介します。
あくまで「例」ですが、
自分の目標と毎月の貯金ペースを考えるヒントとして利用してください。
1. まずは「短期・中期・長期」に分けて考える
貯金の目標を立てるときは、
すべてを一つの口座・一つの金額で考えると分かりにくくなります。
そこで、貯金を3つの期間に分けて考える方法があります。
- 短期(1年以内):急な出費・近い予定のため
- 中期(1〜3年くらい):次のステップのため(引っ越し・進学・転職など)
- 長期(3年以上先):将来のライフプランのため
すべての期間で完璧なプランを作る必要はありません。
自分の状況に合わせて、
「今は短期だけ」「短期と中期だけ」といった形でも大丈夫です。
2. 短期の貯金プラン例(1年以内)
短期の貯金は、
「生活の予備費」としての意味が大きいです。
2-1. 目標の例:生活費1〜2か月分の予備費
例として、
毎月の生活費(家賃・食費・光熱費・通信費などの合計)が150,000円だとします。
この場合、
- まずは1か月分(150,000円)を短期の目標にする
- 余裕があれば、ゆくゆくは2か月分(300,000円)を目指す
など、段階的に考えることができます。
2-2. シミュレーション例:1年で150,000円を貯める
1年(12か月)で150,000円を貯めるためには、
毎月どのくらい貯金すればよいでしょうか。
計算すると、
- 150,000円 ÷ 12か月 ≒ 12,500円/月
となります。
キリのよい数字にすると、
- 毎月13,000円を短期用の貯金に回す
というイメージです。
2-3. 「毎月固定額」ではなく「月ごとの変動」でもOK
月によってお金に余裕がある/ないが変わる場合は、
必ずしも毎月同じ金額でなくても構いません。
例:
- 余裕のある月:15,000〜20,000円貯金
- 少し厳しい月:5,000〜10,000円貯金
1年トータルで、
合計が目標額に近づけばOKという考え方もあります。
3. 中期の貯金プラン例(1〜3年)
中期の貯金は、
次のステップのための準備として考えるとイメージしやすくなります。
3-1. 目標の例
- 1〜2年後の引っ越し資金
- 進学・専門学校・資格取得のための費用
- 一時帰国の航空券+滞在費の一部
ここでは例として、
「2年後の引っ越しと一時帰国のために400,000円貯めたい」ケースを考えます。
3-2. シミュレーション例:2年で400,000円を貯める
2年=24か月で400,000円貯める場合、
- 400,000円 ÷ 24か月 ≒ 16,700円/月
キリのよい数字にすると、
- 毎月17,000円を中期用の貯金に回す
というイメージになります。
3-3. 短期と中期を両立させるイメージ
短期の予備費と中期の目標を同時に考えるときは、
- 短期:毎月10,000〜15,000円
- 中期:毎月10,000〜20,000円
のように、
合計で「毎月◯円なら現実的」というラインを決めるとよいでしょう。
収入に余裕がある月は、
中期の貯金を少し多めにする、といった調整も可能です。
4. 長期の貯金プラン例(3年以上先)
長期の貯金は、
在留期間やライフプランにも関係してくるため、
まだ具体的にイメージしにくい人も多いと思います。
それでも、
できる範囲で「少しずつ長期の貯金もしている」という感覚を持てると、安心感が変わります。
4-1. 目標の例
- 日本でのキャリアを続ける場合の将来資金
- 母国に戻るときの準備資金
- 別の国で働く・学ぶための「選択肢を広げるお金」
ここでは、
「5年かけて600,000円を長期用として貯める」例を考えてみます。
4-2. シミュレーション例:5年で600,000円を貯める
5年=60か月で600,000円を貯める場合、
- 600,000円 ÷ 60か月 = 10,000円/月
つまり、
「毎月10,000円を長期用として貯めると、5年で60万円」というイメージです。
金額を少し変えれば、
- 毎月5,000円 → 5年で300,000円
- 毎月8,000円 → 5年で480,000円
など、自分の収入・生活費に合わせて調整できます。
5. 「短期+中期+長期」をまとめて考えたときの例
ここまでのシミュレーションを組み合わせると、
一つの例として、次のような貯金プランが考えられます。
5-1. モデルケース(毎月の手取りが200,000円の場合)
- 短期(1か月分の生活費150,000円を1年で):13,000円/月
- 中期(2年で400,000円):17,000円/月
- 長期(5年で600,000円):10,000円/月
合計すると、
- 13,000 + 17,000 + 10,000 = 40,000円/月
となります。
つまり、
- 手取り200,000円 − 貯金40,000円 = 160,000円で生活するイメージ
もちろん、
これはあくまで一つの例です。
実際には、
- 貯金額をもう少し少なくして、まずは短期の予備費だけ優先する
- 生活が安定してきたら、中期・長期の貯金を少しずつ追加する
といった形で、
自分の状況に合わせて組み立てていくことになります。
6. 無理のない貯金プランにするためのチェックポイント
6-1. 「生活の苦しさ」が大きくなりすぎていないか
貯金は大切ですが、
日々の生活が苦しくなりすぎてしまうと続きません。
次のようなサインがある場合は、
一度貯金額を見直してもよいタイミングです。
- 毎月の終わりに、ほとんどお金が残らない
- 必要な食費まで削ってしまっている
- 家賃や公共料金の支払いが不安になる
6-2. 「今の自分の優先順位」に合っているか
在留期間やライフプランによって、
何を優先するかは変わります。
- 今はとにかく短期の予備費を作るべきタイミングか
- 1〜2年以内に大きな予定(進学・帰国・転職)があるか
- 長期的に日本にいる可能性が高いかどうか
これらを考えながら、
貯金の配分を決めていきましょう。
7. よくある質問(Q&A)
Q1. このページの金額は、日本で暮らす人には少なすぎ/多すぎませんか?
ここで紹介した金額は、あくまでイメージをつかむための例です。
実際の生活費や収入は、人によって大きく違います。
自分の家賃・生活費・在留目的に合わせて、
「この例を少し小さく/大きくしたらどうなるか」を考えるヒントとして使ってください。
Q2. 短期・中期・長期のどれから始めるべきですか?
一般的には、
まず短期の予備費(1〜2か月分の生活費)を優先するケースが多いです。
その後、生活が少し安定してきたら、
中期や長期の目標を少しずつ追加していくと、無理が少なくてすみます。
Q3. 毎月同じ金額を貯金できない場合はどうしたらいいですか?
すべての月で同じ金額を貯金する必要はありません。
余裕のある月は多めに、厳しい月は少なめにするなど、
トータルで目標に近づいていればOKという考え方もあります。
ただし、
「最低でもこれだけは貯金する」という最低ラインを決めておくと、ペースを保ちやすくなります。
Q4. 在留期間が短いのに、長期の貯金を考える意味はありますか?
長期の貯金は、必ずしも「日本に長く住むこと」だけを前提にしていません。
母国に戻るとき、別の国へ移るとき、新しい挑戦をするときなど、
将来の選択肢を広げるための準備として考えることもできます。
金額は小さくてもよいので、
「長期の選択肢のためのお金」を少しずつ用意しておく価値はあります。
8. まとめ:数字の「正解」を探すより、自分のペースを決める
- 貯金は、短期・中期・長期に分けて考えると、目標と期間をイメージしやすくなります。
- 短期は「生活の予備費」、中期は「次のステップの準備」、長期は「将来の選択肢のため」と考えると整理しやすくなります。
- このページの金額はあくまで例なので、自分の収入・生活費に合わせて調整してください。
- 大切なのは、完璧な数字の「正解」を探すことではなく、「これなら続けられる」という自分なりのペースを決めることです。
- 状況が変わったら、貯金の目標や配分も見直してかまいません。柔軟に調整しながら、自分に合った貯金プランを育てていきましょう。
このページのシミュレーションを参考に、
日本での生活の中で、
自分に合った短期・中期・長期の貯金プランを考えてみてください。


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