引っ越しのときは、荷物の整理や新居の契約だけでなく、
電気・ガス・水道などライフラインの手続きも必要です。
このページでは、電気・ガス・水道の開始・停止手続きの基本を、
在留外国人向けにやさしい日本語で整理します。
実際の連絡先や細かいルールは地域や会社によって違いますが、
ここでは「いつ」「何をするか」の全体イメージをつかむことを目的にしています。
1. ライフライン手続きの全体イメージ
引っ越し前後で必要になるライフラインの手続きは、おおまかに次の2種類です。
- 旧居(今の部屋):停止手続き
- 新居(次の部屋):開始手続き
それぞれについて、
誰に・いつ連絡するかを整理しておくと、引っ越し当日に困りにくくなります。
2. 電気の開始・停止手続き
2-1. 基本的な流れ
電気の手続きは、他のライフラインと比べると、比較的シンプルです。
多くの場合、
- インターネットの申込フォーム
- 電話
で、旧居の「停止」と新居の「開始」を連絡できます。
2-2. 旧居(今の部屋)の停止手続き
旧居の電気については、引っ越し日が決まったら早めに停止の連絡をします。
- 停止希望日(通常は引っ越し当日)
- お客さま番号(検針票や請求書に書いてあることが多い)
- 引っ越し先の住所(請求書の送り先として必要な場合もある)
などを伝えます。
多くの場合、立ち会いは不要で、
停止日以降の使用分が請求書で精算されます。
2-3. 新居の開始手続き
新居の電気は、
事前にインターネットや電話で申し込みをしておくとスムーズです。
- 開始希望日(入居日)
- 新居の住所
- 契約者の名前・連絡先
などを伝えておきます。
建物によっては、
すでに電気が通っていて、ブレーカーを上げればすぐ使えるケースもあります。
その場合でも、使用開始の連絡を忘れないようにしましょう。
3. ガスの開始・停止手続き
ガスの手続きは、電気と少し違いがあり、
特に開始のときに立ち会いが必要になることが多いです。
3-1. 旧居(今の部屋)の停止手続き
旧居のガスを止めるときは、
ガス会社に停止希望日と連絡先を伝えます。
- 引っ越し日(停止希望日)
- 住所・名前
- お客さま番号(請求書などに記載)
電気と同じく、停止時の立ち会いが不要なケースもありますが、
ガス会社ごとのルールによって異なります。
連絡時に「立ち会いが必要かどうか」も確認しておきましょう。
3-2. 新居の開始手続きと「ガス開栓立ち会い」
多くの地域では、
新居でガスを使えるようにするために、ガス会社の担当者が来て開栓(かいせん)作業を行う必要があります。
これを一般的に「ガスの開栓立ち会い」と呼びます。
立ち会いでは、次のようなことが行われます。
- ガスを使えるようにバルブを開ける
- ガスコンロや給湯器が正常に動くかチェックする
- ガス漏れ警報器の確認
- ガスの使い方や注意点の説明
この立ち会いは、本人または同居者など大人の在宅が必要です。
そのため、
- 入居日・仕事や学校の予定
- 他の荷物搬入との時間調整
を考えながら、
事前にガス会社と日時を予約しておくことが大切です。
4. 水道の開始・停止手続き
水道の手続きは、自治体や水道局ごとに運用が異なりますが、
電気と同じく、インターネットや電話での連絡が主流です。
4-1. 旧居(今の部屋)の停止手続き
旧居の水道についても、
引っ越し日が決まったら、停止の連絡をします。
- 停止希望日(引っ越し日)
- 住所・名前
- お客さま番号(検針票や請求書に記載)
多くのケースでは、
水道局の担当者がメーターを確認し、
使用分を精算しますが、立ち会いまでは求められないことが多いです。
4-2. 新居の開始手続き
新居の水道は、
- 前の入居者が使っていた契約を引き継ぐ
- 新しく契約を開始する
など、建物の管理方法によって少し違いがあります。
多くの地域では、
インターネットや「開栓申込用紙」で、
「いつから」「誰が」住むのかを届け出る形になっています。
入居時に不動産会社や管理会社から、
水道に関する案内(パンフレット・申込用紙など)をもらえることも多いので、
最初に内容を確認しておきましょう。
5. 連絡のタイミングと、よくあるつまずきポイント
5-1. 連絡のタイミングの目安
目安としては、
引っ越しの1〜2週間前には、
電気・ガス・水道の開始・停止の連絡を始めておくと安心です。
- 電気:比較的柔軟に対応してもらえることが多い
- ガス:開栓立ち会いの予約が必要なので、少し余裕をもって連絡
- 水道:自治体ごとのルールに合わせて、停止・開始日を伝える
特にガスは、「立ち会いの予約が埋まっていて希望日時が取れない」
ということもあるため、早めの連絡がおすすめです。
5-2. よくあるつまずきポイント
- ガス開栓の立ち会い予約を忘れていて、入居日当日にお湯が使えない
- 停止手続きを忘れていて、退去後もしばらく料金が発生してしまう
- お客さま番号が分からず、手続きがスムーズに進まない
こうしたトラブルを防ぐために、
- 検針票や請求書を手元に準備してから連絡する
- 引っ越し用のチェックリストに「ライフライン手続き」を入れておく
といった工夫が役に立ちます。
6. よくある疑問(Q&A)
Q1. ライフラインの会社は、自分で選べますか?
地域や建物の状況によって異なります。
電気については、複数の会社から選べる場合もありますが、
建物ごとに契約先が決まっているケースもあります。
ガスや水道は、自治体・地域のインフラを担当する会社が決まっていることが多いため、
まずは不動産会社や管理会社の案内を確認するのがよいでしょう。
Q2. 日本語での電話が不安です。どうしたらいいですか?
多くの電力会社・ガス会社・水道局は、
インターネットでの手続きフォームも用意しています。
可能であれば、Webフォームでの申し込みを利用すると、
落ち着いて入力できることが多いです。
電話が必要な場合は、事前に話す内容をメモにしておくと安心です。
Q3. 退去後に請求書が届きました。払う必要がありますか?
停止日までに使った分の料金については、
原則として支払う必要があります。
金額に疑問がある場合は、
請求書に記載されているお問い合わせ窓口に連絡し、
使用期間や金額の内訳を確認してみてください。
Q4. うっかり停止連絡を忘れてしまいました。
気づいた時点で、できるだけ早く連絡することが大切です。
退去後に誰も住んでいない期間であっても、
メーター上は使用が続いている扱いになっていることがあります。
事情を説明したうえで、停止日や請求について相談してみてください。
7. まとめ:電気・ガス・水道は「旧居の停止」と「新居の開始」をセットで考える
- 引っ越し前後では、電気・ガス・水道の「停止」と「開始」の手続きが必要です。
- 電気は比較的手続きがシンプルですが、開始の連絡を忘れないようにしましょう。
- ガスは、新居での開栓時に立ち会いが必要なことが多く、早めの予約が重要です。
- 水道は自治体ごとに運用が異なりますが、多くの場合はWebや電話での連絡で対応できます。
- 「旧居の停止」と「新居の開始」をセットで考え、引っ越しの1〜2週間前には連絡を始めると安心です。
このページの内容を参考に、
引っ越し準備のチェックリストに、
電気・ガス・水道の手続きも忘れずに入れておきましょう。
日本での新しい生活を、スムーズにスタートさせるための一歩になります。


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